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生成AI の作成する文章との比較を通して、ふくらみのある物語を書く

2025/02/14

③教科の学びに用いる
小学校
国語

大阪市立住吉小学校(大阪府)

学校名:大阪市立住吉小学校(大阪府)
学年:小学校4 年生
教科:国語
単元(題材):「山場のある物語を書こう」

■授業概要

始まりの場面と終わりの場面の二枚の絵を見て、想像をふくらませて「はじめ、中、終わり」の三段構成で山場のある物語を書きます。

児童が作文した物語と、生成AI が作文した文章を比較することで、物語の組み立て方や文章のふくらみについて理解を深め、また、生成AI が作成した物語をヒントにすることで、物語の場面の設定や内容をより具体的にし、物語に深みをもたせることができました。


■先生が設定したシステムメッセージ

tomoLinks では、生成AI のふるまいや回答パターンを先生が事前に設定しておくことが可能です。 今回、先生は下記の内容で設定しました。


あなたは小学校の先生です。はじめ、中、終わりの三段構成で山場のある物語を書いて下さい。
中に物語の山場が来るようにしてください。4年生の児童でもわかりやすい内容で書いてください。


■授業の流れ

めあて:組み立てを工夫して物語を書きましょう

①物語を作文する

・児童は、ある魚の絵をもとにワークシートに場面ごとのキーワード(時、場所、人物(名前や性格など))を書きだします。

・ワークシートに書き出したキーワードを使って物語を作文します。


生成AI の作文した物語と比較する

・生成AI にキーワードを入力し、物語を作文させます。

・児童は、自分が作文した物語と生成AIが作文した物語を比較させながら、物語の場面の設定や内容を添削し、よりよい物語に仕上げました。


生成AIが作成した物語の例



児童の感想

・生成AIが出力した物語からヒントをみつけることができました。


授業担当教員の感想

・最初は簡単な言葉で場面の設定をしていた児童も、生成AIが作文した物語を参考にすることで、例えば、当初「川」としていた場面を「流れの速い川」、「仲直りした」としていたところを「大きなサメにおそわれたところを助けてくれたので、仲直りした」などのように、場面の設定をより具体的にし、物語に深みをもたせられるように工夫していました。

・生成AI が具体的な例示を表してくれるので、児童たちが必要な言葉を思いつき、表現の仕方を工夫することができました。

・生成AI 活用によって「導入」の場面での「文章作成」や「創造力」の有用性を示す生成AI の活用をすることができました。





※記載内容は、2025年2月時点の内容です

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