生成AIとの対話を通して、1ページ漫画のストーリーアイデアを発想
2024/11/20
明石市立野々池中学校(兵庫県)
学校名:明石市立野々池中学校(兵庫県)
学年:中学校2年生
教科:美術
単元(題材):生成AIを使って1ページ漫画を作成する
活用場面:発想を広げ、ストーリーのアイデアを考える
■授業概要
全5時間の授業で、1ページ漫画を作成することを目指しました。第1回目の授業で、発想を広げてストーリーを考えるために生成AIを活用しました。生成AIと対話しながら、漫画のテーマやストーリーを生徒が考えます。
2 時間目以降では、キャラクターデザイン、ストーリーボード作成、下絵作成を行い、最後の5時間目で作品の仕上げと発表を行います。
■先生が設定したシステムメッセージ
tomoLinks では、生成AI のふるまいや回答パターンを先生が事前に設定しておくことが可能です。 今回、先生は下記の内容で設定しました。
6コマ程度の1ページ漫画を作成するためのアイデアやストーリーを、端的に中学生でもわかりやすい文章で答えてください。 |
■授業の流れ
「1時間目の目標:生成AIで1ページ漫画のアイデアを考えよう」
① 先生から生成AIの使い方を説明
・先生は、生成AIへの質問の仕方の例を示し、利用に際しての注意点を説明しました。
・「1ページ漫画のストーリーを考えて」「いくつかアイデアをください」など、先生と生成AIのやり取りの具体例を実際に見てもらいました。
・また、生成AI利用に関する利点や注意点を改めて伝えました。
② 生成AIとの対話を通してストーリーのアイデアを深める
・先生から、初めに生成AIに聞くとよい質問例について提示しました。
例)1ページ( )漫画のアイデアを考えて
※( )は描きたい漫画のジャンルを生徒各自が入力
・その後、生徒は生成AIとの対話を通じて、ストーリーをより良いものにしていきました。
③ ワークシートにアイデアを下描きする
・ストーリーを考えたら、それらをどのように漫画で表現するかについても生成AIに質問します。
・生成AIのアドバイスを参考に、ワークシートに下描きをしていきます。
④ 本時間のまとめ
・先生からは、「AIの回答に納得して終わってしまうのではなく、自分ならこうするというのを考えてAIにないアイデアを考えるということが想像力を養います。これを意識して新しいものを作っていきましょう」というまとめの言葉がありました。
生徒の感想 (アンケートより)
・自分で考えるよりわかりやすく、より深く考えて描けるようになっていくなと感じた。
・最初は慣れなくて思ってたことと違うのがでてきたけど、質問の仕方を変えるだけで変わるので便利だなと思いました。
・アイデアがたくさんでてきて、自分にあったものもあれば、あわないものもあったので、これからも活用していろんなアイデアをだしたり、困ったときに使ってみたいなと思いました。
先生の感想
・私自身がChatGPTを使って生成AIに非常に可能性を感じており、今回の指導案も生成AIを活用して作成し ました。生成AIを授業で活用してみたいと思い校長先生に相談し、今回の授業が実現しました。
・この授業は、不登校の生徒なども巻き込める、どこでも実施できる授業を目指しました。
・今日は生成AIを生徒に使ってもらった第一回目の授業でしたが、うまくAIへの質問を書き出せない生徒もい たのでそこが今後の課題と考えています。
※記載内容は、2024年11月時点の内容です
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