専門家(生成AI)へのインタビューを通して、これからの食料生産の取り組みや解決策を探る
2025/12/11
大阪市立住吉小学校(大阪府)
学校名:大阪市立住吉小学校(大阪府)
学年:小学校5年生
教科:社会
単元(題材):私たちの食生活を支える食料生産「これからの食料生産」
■授業概要
「これからの食料生産」について、現在の状況や今後予想される課題を考え、どのような取り組みや解決策があるのかを探りました。
児童は自分たちで調べた内容に加えて、さまざまな視点から考えるために生成AIに専門家の役をしてもらい、インタビューを実施しました。
■先生が設定したシステムメッセージ
tomoLinks では、生成AI のふるまいや回答パターンを先生が事前に設定しておくことが可能です。
「日本の食料生産」について、小学5年生が勉強しています。 数字が入力されたら、その立場の人物になりきって児童のインタビューに答えてください。 まず自己紹介をして、質問が来たら、それぞれの立場で、具体的に、小学生にわかりやすく答えてください。 #立場は以下の5人です。 1.庄内平野の米農家の五十嵐さん 2.水田農業試験場の中場理恵子さん 3.JAの営農指導員の佐藤さん 4.米問屋の野上さん 5.スマート農業を推進する会社の鈴木さん 6.環境計量士の田口さん #次の3つの条件を守ってやり取りしてください。 1.3年生までにならう言葉、漢字で答えてください。 2.聞かれていないことには答えないでください。 3.インタビューや質問内容が稲作や米、食糧問題と関係ない場合は、答えずに違う質問をさせてください。 |
■授業の流れ
①<導入>目標を確認する
授業のはじめに、前時に作成したワークシートを振り返りながら、本授業の目標を確認しました。
これまでの授業で、自分のテーマに対する取り組みやその解決策について考えてきたことを踏まえ、今回は新しい視点を取り入れるために生成AIを活用しインタビューを行うことを説明。
また、インタビューを行う前に、前時で確認した生成AIを使ううえでのよい点と気をつける点についても改めて確認しました。

②<展開>生成AIにインタビューする
児童は、自分のテーマに合わせてインタビューする相手を選び、各職業の専門家としてふるまう生成AIへインタビューを行いました。児童は自分のテーマに対する取り組みや解決策を見つけ出すために、専門家にどのような質問をすればよいかを考えながらインタビューを進めます。また、文字入力だけでなく音声入力もできるようにし、自分に合った方法でインタビューを行いました。
インタビューで得た内容はスライドにまとめ、前時に書いた自分の意見と比較しながら考えを整理します。最終的な意見は、元々の考えと並べて書き込めるようにし、どのように考えが変化したかを振り返れるようにしました。
生成AIとのインタビューを通して、児童は専門的な立場からの考えに触れ、自分の意見を広げたり深めたりすることができました。また、専門的な視点を取り入れることで、食料生産の課題をより現実的に捉え、主体的に解決策を考える学びにつながりました。



③<展開>共有・発表をする
インタビューを終えた後は、同じテーマを選んだ児童を中心にグループ交流を行いました。自分とは異なる意見や、新たに気づいた点、分からなかったことを互いに伝え合いながら、考えをさらに広げました。
グループでの意見交換を通して、自分の考えを多角的に見直すことができ、課題解決に向けた新たな視点を得る児童も多く見られました。

④<まとめ>学習を振り返る
授業の最後には、これまでの学習を振り返りました。生成AIとのインタビューやグループ交流を通して、自分の考えがどのように変化したのか、また今日の学習の進め方について感じたことをまとめます。
また、児童がそれぞれの振り返りを共有し合い、学びの内容を「良かったところ」と「難しかったところ」に分類して整理しました。
児童の感想
・すぐに反応が返ってくるのがやりやすかった。
・一度にいろいろな人にインタビューできることが便利だった。
・実際のインタビューに比べると緊張せずに聞きたいことが聞ける。
・インタビュー内容をもう一度振り返ることができる。
・聞きにくいことを聞ける。
教員のコメント(大阪市立住吉小学校 得能 健史 先生)
・生成AIを活用することによって、様々な立場の人に1時間の授業でインタビューすることができた。
・インタビュー慣れしていない児童にとっては、「失敗してもいい」「言葉遣い」などにおいて、いい練習になった。
・プロンプト設定を一人ひとりの立場ごとに設定すると大変なため、まとめて行った。それにより、少し立場がふんわりしたが、普段使いがしやすくなり効果的であった。
・今回は音声入力が上手くいかない児童がいたが、実際のインタビュー場面に向けてのシミュレーションとして、緊張感や準備が必要なことを児童に感じさせることができた。
※記載内容は、2025年9月時点の内容です
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